久々の北ア剱岳へ

  • 2019.09.09 Monday
  • 22:30

JUGEMテーマ:登山

 

9月6日金曜、年休を取って、日曜まで2泊3日のリッチな行程で北アルプスの剣岳へ登った。

天候に恵まれ、最高の登山を満喫することができた。

 

久々の北アルプス剣岳。登山することとなったきっかけは、公私ともに大変お世話になった元上司とアフター6でお付き合いさせていただいている時、9月に入ったら奥様と一緒に剣岳に出掛ける予定だということをお聞きし、この時点でカルパッチョコンビも同行させていただきたい旨申し入れ、剣山行が実現したもの。

 

ツラツラ思い返すと、僕は剣岳には今回で8度目となる。

ここに個人的な備忘録として整理すると、

 

1度目は昭和54年のGWに郷里山口から残雪の剣を訪ねた。

この時は室堂から剣沢に単独で入り、翌日雪に埋もれた一般ルートをピストンする2泊3日の山行だった。

 

2度目はその夏、八ツ峰主稜を登るため単独で剣沢に入り、翌日、長次郎谷出合いから八ツ峰下半の機Ν曲間ルンゼを登り主稜から剣岳山頂に立った。この時は長次郎谷を下降し、剣沢のテンバに戻った。この山行はこの年の5月に山と溪谷社から出版された「剣岳の岩場」をガイドブックに、自分なりに綿密な計画を立て、凄く緊張し臨んだ山行だったから記憶は鮮明だ。

 

3度目は居所を東京に移してからのもので、当時所属した山岳組織の剣合宿として三ノ窓をベースに剣尾根を登った。まだフリー化されていなかったはずの剣尾根下半の人工ピッチをフリーで登り(フリー化したと喜んでいたら1週前に茅ケ崎山岳会がフリーで登っていた。)、そのまま上半を登り山頂に立った。翌日から雨となり、この合宿はこれで終わった。

 

4度目は昭和58年のGWに、付き合いのあった同流山岳会の合宿に入り込み、八ツ峰を登った。この時も機Ν曲間ルンゼを雪崩におびえながら登り、下半・上半を登り山頂に立ち、一般ルート、といっても雪の下だから、下降は容易だった。

 

5度目は昭和58年の夏、同流山岳会の夏合宿に紛れ込んだもの。室堂から入山し真砂のテンバにベースを設け、この時はあちこち登った。チンネの中央チムニーからeクラックを登り、源治郎喫上部成城大ルート、名古屋大ルートを初見一発フリーで登れ嬉しかった(この合宿中も一度山頂を踏んでいるが、実はもう一本登りたいルートがあった。これは源治郎喫下部中谷ルート。大岩溝を豪快に登るルートとして紹介されているもので、結局、天気が崩れ登れなかった。ちなみに碓井さんは僕とではなく他の仲間とこのルートを登っている。羨ましー。)。

 

6度目は昭和61年だったと思うが、知人と真砂ベースで登ったものでチンネ左稜線から山頂と妻Aフェースの中大ルート、魚津高ルート、Dフェースの富山大ルート、久留米大ルートをいずれもフリーで登った。

 

そうして今回の前になる7度目の剣詣は平成13年のGWのとき。この時は碓井さんと剣尾根のR4を登ろうと池ノ谷からアプローチした。しかし、この時は氷の状態が悪いと感じ1ピッチ目で敗退し、山頂経由で早月尾根を下った。

 

こうして整理すると僕は今回の山行で8度目となるわけだが、剣岳登山のハイライトであるカニの縦這いも横這いも経験していなかった。写真、ユーチューブで観る画像、映像からこんなところを一般ルートとして設定していいのか?と思ってたが、今回上り下りしてみて、やはり想像した通りビビリこそしないがかなり危険だと感じた。

 

前置きが長くなった・・という前に、ちなみに碓井さんはこれまで5回くらい登ってるんだそうで、例によって60年近く前に一般道を登り山頂に立った後、北方稜線を歩いたそうだけど、どんな感じでしたかと問うても「よく覚えてないわ」ということだった。

 

さて、今回の山行に話を戻そう。

 

香川から東京への戻りでは航空チケットは取れず、陸路となり帰宅は22時過ぎ。そんなだから出発は日付が変る直前。

眠気と闘いながら扇沢に向けてひたすらFITを駆る。

扇沢の無料駐車場では奇跡的に駐車スペースがみつかりホッとした。

軽く入山祝いを始めた時には東の空が白んできた。早々に切り上げ眠りに走る。

 

金曜は剣沢のテンバまでだし、急ぐ必要はない。だから目が覚めたら起きようってことにしていたが車内に日差しが差し始め、暑くて眠っていられず、予定外に早い起き出しとなった。

 

早起き?が奏功し、並ぶことなくチケットを買い求めることができ、しかも、待つこともなく9時の電気バスに乗れてしまった。

ダムまでは岩魚釣りで比較的頻繁に来ているが、山目的は本当に久しぶり。

 

 

そしてようやく室堂。

ここではひとまず朝食。あまり食欲はないがシッカリと詰め込む。

 

 

室堂歩き出しは正午前。

 

ネットでは室堂から雷鳥沢キャンプ場までは遠いと皆一様に書き込んでいるが、まさに遠く、しかも高度をかなり下げていく。

みくりが池から遠く眺める劔御前小屋は・・遠い。

 

 

雷鳥沢のキャンプ場からは劔御前小屋までひたすら登っていく。

ここ最近、真面目に山を歩いてきているがいずれもワンデイ装備。今回は1泊装備だし、ザックが重く感じられる。

 

初夏の花、チングルマはとっくに終わり、なんだか初雪を待っているように見える。

 

 

あと少しで劔御前小屋というところで雨が落ち始め、上下雨具を着こむことになった。

 

ほどなく劔御前小屋。小屋前は人であふれ雨宿りは出来る状況ではない。

 

 

ここから見下ろす三田平キャンプ場までも遠く感じられる。

一旦強く降った雨も短時間で止み、ほっとする。

 

結局、三田平の到着が15時半。ゆっくり歩いてきたとはいえ、意外に時間がかかった。

 

 

16時過ぎには青空が広がるようになり、日が暮れると満天の星空!

明日の剣は期待できそうだ。

 

 

明けて土曜。

昨日、立山三山を縦走し、劔山荘に泊まられた加藤ご夫妻とは小屋前で5時に合流。

テンバからここまではヘッドランプのお世話になったが、合流後、歩き出した時点で薄ぼんやり明るくなってるからヘッドランプは不要。

 

 

早い登山者は既に前剣に立っている。

我々高齢登山者組はビスターリ、ビスターリと言い聞かせながら高度を上げて行く。

 

 

すぐに朝日が差すようになる。

今日は天気が約束されたようだ。

 

 

夏の高山植物の盛りは過ぎているが、それでも多くの種類の花が目を楽しませてくれる。

これはチシマギキョウ。

 

 

流石に百名山。多くの登山者が山頂を目指している。


一服剣そして前剣と進む。剣山頂は前剣に隠れ、姿は見えない。

 

 

楽しみしていたカニの縦ばいまでにも鎖場は数多くあったが、縦ばいは真面目にゴボウ登りとなる。クサリ、アンカーともにステンレスで堅牢だが、浮石が怖い。上部で人為的な落石があれば避けることが難しいだろう。

 

途中、碓井さんが、富士山が見えた記憶があるわ、なんて言いだしたが、僕は何かの勘違いじゃないですかと返していたら本当に右手後方に富士山が!失礼いたしました。

下の写真中央より少し左に遠く富士山が見える。

 

 

碓井さんは途中気持ちが悪くなったが、なんとか頑張って登山者があふれる剣山頂には8時半に立つことができた。

 

だけど山頂は余りに人が多く、ゆっくりくつろげる状況ではない。短時間の休憩の後、下山に掛かる。

 

 

下降もそれなりにきつい。やはりビスターリだ。

もひとつ楽しみにしてきたカニの横ばいも無事に通過し、劔山荘に正午丁度に帰着。

 

 

安全に登山できたことが嬉しい。

この日、室堂のホテルを予約されている加藤ご夫妻は、ここからさらに歩かれるわけだけど、昨日の立山三山縦走の翌日の今日だし、本当にお元気だ。

 

ここでお二人にお暇を告げ、僕たちは剣沢のテンバに戻る。

今朝の歩き出しの時点では、早く戻れたなら扇沢に下り、温泉もいいですね、などと話していたが、この時すでに足が終わっていて、とてもではないが劔御前小屋への登り返しと、そこから室堂まで歩くことなんて無理。

 

テントに戻る前に剣沢小屋でビールを買い込み、お昼からまったりした時間を満喫。

温泉に走れなかったことは残念だけど、でも、山懐にどっぷり浸かったこの時間は、予期せぬプレゼントとして思い出に残る時間になった。

 

 

明けて日曜。

3時前からあちこちのテンバでは起き始めてる。

僕たちは8時過ぎまで寝ているつもりだったけど、周りのテントからの生活の音で二度寝はかなわず、結局6時前にはシュラフから抜け出す。

 

今日も天気は最高!

この頃には剣に向かう人に代わり劔御前小屋に向かって登っていく登山者が多い。

僕たちもゆっくり朝食を頂き、二泊した三田平を7時半に出発。

 

陽は高いが、それでもまだ空気は冷たくて、汗をかく前に剣御前小屋に到着。

 

ここで最後になるのかもしれない剣岳をバックに記念撮影だ。

 

 

雷鳥沢のキャンプ場までは思いのほか快調に下れたが室堂への登り返しはやはりきつく、おのずとビスターリなペースとなる。

 

一昨日の入山時、みくりが池から望む稜線は雲が多かったが、今日は快晴。

 

 

室堂からの乗り物は多くの観光客を迎え、それなりに混雑しているが、座席のないロープウェイ以外は座ることもでき、ラッキーだった。

 

 

黒部ダムの観光放水も華やかで、光の加減で色濃い虹ができている。

 

 

標高はそこそこあるはずの扇沢だけど、今は正午過ぎ。先ほどまでの涼気はなく、下界の暑さは強烈だ。

すぐに大町温泉郷へ走りましょう。

 

久々の北アルプス。きつかったけど、楽しかったですね。

碓井さん、今回もありがとうございました。

そして、きっかけを作ってくださった加藤ご夫妻に感謝いたします。

 

 

<山行日と行程>

2019年9月6日(金曜)〜8日(日曜)

6日:室堂(11:45)−剣御前小屋(14:40)=三田平(15:20)

7日:剣沢テンバ(4:20)−劔山荘(4:50=5:10)−剣山頂(8:30=8:50)−劔山荘(12:00)−剣沢テンバ(12:30)

8日:テンバ出発(7:30)−劔御前小屋(8:10=8:30)−室堂(10:30)

 

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