鳥甲山 この山、登るより眺める方がいいかな? 

  • 2019.08.18 Sunday
  • 09:49

JUGEMテーマ:登山

 

夏休み後半の山行は秋山郷の山「鳥甲山(トリカブトヤマ)」。

 

切明には岩魚釣り目的で足繁く通って来ている。

屋敷集落あたりで右側、中津川を挟んで向こうに屏風を立て掛けたようにそそり立つこの鳥甲山にはいつか登りましょうと毎回話しながら、だけど岩魚釣りに目が行ってるし、正直なところ実現するかなって気持ちでいた。

 

碓井さんはそれよりも前から一人ででも登ろうとあれこれ調べていたんだそうだけど、東京から一人運転して来るにはあまりに遠く、また山深いから不安で、それで二の足を踏んできたんだそうだ。

 

ここ最近、僕が磯釣りから心離れ、クライミングは気持ち半分な状況で、そんなだからあれあれって感じで山登ってきてるし、この勢いで心に引っ掛かってきたこの鳥甲山に登ってしまえ!って乗りで行くことに決めた。

 

東村山を16日の正午頃出発し、湯沢、津南、切明へと通いなれた道順で車を走らせ、ムジナ平駐車場に17時過ぎ到着。

 

200名山に挙げられている山だし、何台かはハイカーの車があるだろうと思っていたが、意外にもゼロ。

 

 

直ぐに夕食。

今夜は我が家の残り物で天丼。

 

 

暗くなる前に食事も済んで、陽が落ちた直後から寝に走る。

目覚ましは5時前にセット。

 

で、朝。

朝食は昨晩の残り物。

朝食中、一台車が上がってきた。

 

埼玉川口からの単独の男性で、少し会話した後、登って行かれた

 

我々も準備を済ませ、5時50分に出発だ。

 

 

駐車場を離れると直ぐに樹林の中に付けられた急登が始まる。

とにかくぐんぐんと高度を上げて行く。

小一時間歩くと遠く右手に鳥甲山が見えてくる。

 

とにかく樹林の中を高度を稼ぐようにひたすら登っていく。

眺望はゼロに等しい。

 

 

歩き始めて1時間少しで「万仏岩」と命名された岩場に出る。

ただし、ここのポイントを示すような道標はない。

この鎖場、アンカーとなる鉄杭そのものが回ったり、また、抜けたりしていて、堅牢さに欠ける。

その後もあちこちでステンレスのチェーンが張られた鎖場が現れるが、チェーンの高品質さに反しアンカーの固定に不安が残るものが多かった。

 

 

「万仏岩」の天辺から右方向に鳥甲山が見えるが結構遠い。

 

 

白瑤瞭(シラクラノカシラ)までも基本樹林の中を歩くかクマザサの刈払いの道で、意外に眺望は効かない。

ただひたすら高度を稼いでいく。

 

白山には駐車場を出発して3時間丁度で到着。

標識は消えかかり白の字がかろうじて判読できる。

 

 

目を楽しませてくれる花は意外に少ない。

これはマツムシソウ。

 

 

そしてこれはウメバチソウ。

ひっそり静かに咲いていた。

 

 

所々現れる鎖場は、右側が垂直近く切れ落ちた崖際に張られたもの。通過はちょっと真剣。

何しろ登山道が崖線すれすれに付けられていて、夜間、ヘッドランプでの歩行ではかなり危険だろうと感じた。

 

 

大汗をかかされて到着した鳥甲山ではガスがうっすらと掛かり、眺望はほぼ効かない。

何はともあれ一休み。

トンボだらけの山頂で大休止だ。

それにしても余りに暑く、この時期に登ることは考えない方がいいだろう。

 

 

稜線上のトンボの数は驚くほど。

歩いていても頭に止まるし、進んでいく先々で地上から湧くように飛び立つ。

 

 

数週前の白砂登山からジオグラフィカを使い始めたが、なかなかいい。

今いる位置、高度と目標地点との高度差を教えてくれる。

残念なことに目標地点までの距離はあくまでも直線距離。無料だから文句は言えないけど・・・

 

頻繁に現在地の確認をするものだからスマホの設定を「機内モード」にしていても電池の消耗は早いから気を付けなくては。

 

 

この山、道標など現在地を示すものがあまりに少ない。

 

屋敷の鞍部付近でクマザサの中に倒れた道標を見つけた。

屋敷の鞍部では屋敷山へは向かわず右に折れて登山口に下降して行くことになる。

 

クマザサの中に倒れている道標を見ると、右、屋敷山、左、鳥甲山とある。

しかし、ここは三叉路交差点になっていないから先へ進むと登山道はぐんぐん下り始めるからあらためてスマホでチェックすると、既に屋敷の鞍部を過ぎ、屋敷集落へ向かって下降を始めている。

 

つまり、倒れた道標の位置が地図で言う鳥甲山と屋敷山の分岐で、だけど屋敷山へのルートは手入れされずに放置され、自然に帰っていたようだ。

 

何はともあれ、あとは下っていくだけ・・なんてホッとしたのもつかの間、半端ではない下り勾配の登山道は奈落に堕ちていくようで、ここまでにとっくに笑っていた膝は泣き始める。

 

だましだましズンズンズンズン下っていくと突然の人工物が!

 

この人工物は巨大な岩塊等の落石時のフォールラインを修正するために設けられた落石防護壁。

この斜面の中だけで3基構築されている。

 

 

その下を通ってからもさらにぐんぐん下っていく。

 

 

林道に辿り着く前に、本日、唯一、いいなーって感じられたブナの森。

 

ここのブナ林では極端な老木、巨木は目につかない。たぶんその理由は、過去の大規模な雪崩か斜面崩壊による巨岩の流下により長寿に育つことができなかったことが考えられるかな。

 

 

結局、林道に降りつくまで登山道は急勾配なままだ。

 

屋敷側のここの登山口には14時丁度の到着。

 

 

やれやれだが、ここからさらに6.5劼諒涸路歩きが残っている。

 

碓井さんと予め決めていたことは、林道に降りてムジナ平駐車場に戻るまでに優しいドライバーが乗って行かないかと声を掛けてくださったとしても丁重にお断りしようということ。

というのも、今後も切明に岩魚釣りに来るんだと思うけど、そのたびに、あの山を縦走し、そして林道を歩いて車まで戻ったんですよねと、気持ちよく思い出したいから、

 

で、林道をムジナ平に向かってトボトボ歩いていると、切明に在住しておいでのご婦人が最初に、二度目は奥志賀のホテルだかペンションだかの送迎用のマイクロバスの運転手氏が、「乗って行かないか」と声を掛けてくださった。

嬉しかった。だけど、丁重にお断りしたんだ。

 

 

そんなこんなでムジナ平には15時25分に帰着。

 

無茶苦茶疲れましたがよく歩きましたね。

碓井さん、ありがとうございました。着替えを済ませ、津南駅の温泉に走りましょう。

 

 

途中、中津川対岸を走り始めてしばらくで鳥甲山の全容が見られるはずが、あいにく湧いてきたガスでその雄姿は見えないままだった。だけど、遠く(下の写真中央)にあの3基の落石防護壁が見えることに気づいた。

これまで何度も眺めてきた景色のはずだが、このような人工物があるなんて気づかなかった。

 

 

で、鳥甲山だけど、先週出掛けた平ケ岳と比べてみて、果たして「いい山」だっただろうか・・

たしかに国道側から眺める山容は素晴らしいが、振り返ってみると、樹林の中、クマザサの刈り払いの中をひたすら高度を上げ、転がるように高度を下げ、その間、ちょっとしたアクセントとして鎖場が出る、と言った山であり、歩いていて綺麗!だとか、素敵!だとか、素晴らしい!といった気持ちには正直、僕はなれなかった。

 

だから、僕は登るより眺める山なのかなと、今は思ってる。

夏でなく秋だったらもう少し印象が違っただろうか・・・・

 

<行 程>

ムジナ平駐車場(5:50)ー 白瑤瞭(8:50)ー 鳥甲山(10:30 = 11:00)ー 屋敷登山口(14:00)ー ムジナ平駐車場(15:25)

 

<持参した水(二人分合計)>

2ℓペット(水)1本、2ℓペット(麦茶)1本、500ccペット(水)2本、500侫撻奪函併哀通陬汽ぅ澄次

下山した時点で、1000媚弔蝓 

 

コメント
お疲れさまでした。
それにしても暑い山が続きましたね。

確かに、我々の山行を振り返ると、ピークハントはついでにとか、敗退した時にピークハントに切り替えるってことで山頂に立つことが普通だったのに、これだけ登山が続くのは初めての事ですね。

平ケ岳は山頂に広がる緑の絨毯や池塘の数々に綺麗!だって感じさせられ「いい山」だと納得しました。

しかし、平ケ岳のようないい山とは対称的に今回の山は「藪山」の部類でしょうか。
そういえば佐武流山もそんな藪山でしたね。

さて、来週は?
そろそろ岩魚もいいかも。是非お付き合いください。
  • 管理人
  • 2019/08/18 7:01 PM
白砂山から始まって、平が岳そして今回の鳥甲山。
これまでの私たちの山行スタイルからしたら、こんなに歩きだけの山って、始めてではないかしら。
しかも地図上、隣りあわせみたいに最接近の山々。

何処かの沢のついでとか、クライミングの後、足を延ばすとかばかりで、ピークを踏みに登りに行くなんて〜何だか脚力が付いたのか。疲れすぎて限界の中に陥ったのか。。

鳥甲もきつかったけど、久々だった白砂山が一番きつかったです。。
間を空けるとこうなっていくんですね。

でも空白・気がかりの山々が、消化できました。
お疲れさまでした。ありがとうございました。
水もタップリ持って頂き、暑かったけど安心して飲むことが出来、これは救いでした。スミマセン!

一番良かったのは、平が岳かも〜。癒されましたね。(私はあそこも散々喘ぎましたが。)
  • ウスイ
  • 2019/08/18 3:34 PM
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